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2006/03/17

野球バカが振り返るWBC

さて、自称プロ野球大好き人間の僕にとって、今日は特別な日になりました。

 

いや、日本プロ野球界にとっても特別な日になったといっていいでしょう。

今日行われたWBC(ワールドベースボールクラシック)、日本は準決勝進出をかけた韓国戦でした。

韓国には日本で行われた一次リーグでも惜敗しています。その再戦という意味でも今回の試合の意味合いは非常に大きいものでした。

しかし、結果は1-2というスコアでの惜敗でした。

アメリカ対メキシコの結果次第では、準決勝には進めますが、自力での準決勝進出が叶わなくなった事実と、2試合連続で韓国に負けたという事実、この二つの事実はイチローが話すとおり日本にとって「屈辱的な一日」であることには変わりません。

 

 

さぁぁぁぁぁぁ、今回のWBCを振り返ってみましょう☆

 

 

野球にほとんど興味がない人、ホントごめんなさい(笑)

 

 

さて、野球ファンの方おまたせしました☆

語りたいことはいっぱいあるので、何点かポイントを絞って話していきましょう。

まずこれ☆

 

1、WBCの大会意義と現状

 

今回、WBCの意義というものはおそらく、世界に向けての野球復興、野球人口の拡大などが当てはまります。

 

野球の国際戦は、アマチュア向けのものしかありませんでした。サッカーのようなW杯のようなプロ選手がこぞって参加し、国の旗の下に戦うという機会は、プロ野球選手にとってはありませんでした。

近年夏のオリンピックでは、少しずつプロ選手が参加するようになりましたが、それでも野球の世界最高峰、アメリカメジャーリーグからの参加者はいませんでした。

 

なぜ、サッカーと野球にはこれほど国際試合の価値に差があるのか?

一つに試合数がいえます。

 

サッカーは年間どんなに多くてもこなせて40試合前後なのに対して、野球はアメリカ、日本共に140試合~170試合程度をこなします。

これは一年の半分ほどを試合に費やす計算になります。世界中どこを探してもこれだけ大きな人気をもつスポーツで、これだけ試合をこなすプロスポーツはなかなかありません。

そのため、一年を通して行われるペナントレースの価値観も大きく異なります。

それに対してサッカーは、普通のシーズン以外にトーナメント方式の大会、クラブチームごとの国際戦に加え、代表戦を同時にこなします。

代表戦のためにクラブチームの試合に出ないなんてこともチラホラあります。

そのため、ペナントレースしかないプロ野球選手にとって、そのペナントがどれだけ大きな意味合いを持つかは、やはりサッカーとは違いがあると言えます。

 

もう一つは世界的な普及率であるといえます。

 

野球は今回の参加国でさえ16カ国、それに対してW杯は世界中のほとんどの国が参加しています。

特にアフリカ、南米、アジアの普及率には大きな差があります。

 

つまり貧しい国には非常に野球が普及していない。

 

それこそが今回の大会の開催意義でもありますが、この世界への普及率の低さはW杯に比べて大会価値を下げているのは事実です

そのため、クラブチーム側が参加へ消極的です。

つまりクラブチームの参加に対する意識レベルの低さが、どうしても今大会の価値を下げています。

そのため、選手が快く参加できない。

日本の松井秀喜選手が不参加したことがやたら話題になっていますが、メジャー選手はもちろん日本プロ野球選手だって、完全なベストメンバーとは言えません。

それは、参加に協力的なチームと消極的なチームとの差があるせいでもあります。

特に僕が訴えたいのはどうして中日の岩瀬投手が出ていないのかということ!!

彼はここ数年にわたって、日本では一番の成績を残している左投手の貴重な存在です。

あの松井をも苦しめた存在でもあります。

今、強打者といえば左打者という時代で、強力な左投手は非常に貴重!!

しかし、中日、阪神などのチームは非常に参加に対して消極的な面を見せました。

これで選手が自ら参加したいと言えない状況を作ってしまいました。

 

今回の日本の敗戦によって、その大会参加に対しての姿勢が改善されるかは、今後の大会意義に大きな影響を与えるものと考えられます。

この大会が参加することに意義があり、勝つことに誇りが伴うような大会になれば、まずこの大会の大きな一歩だといえます。

 

 

しかし、この今まで述べたような問題以上に根本的な理由として、開催国アメリカの大会開催に向けての対応にも大きな問題があります。

 

まず、今回の開催地はそのほとんどがアメリカ。 

1次リーグこそ分かれて行うものの、2次リーグからは完璧なアメリカとラテンアメリカ。

つまり、アジアのチームによって完璧なアウェイに行われることになります。

 

百歩譲ってまだ第一回だからそこはしょうがないとしても、キューバへの対応にはいろいろと問題がありました。

アメリカはキューバに対して経済封鎖を行っています。そのため今回の開催売上金の各国への分配金をキャーバへは払えないとして、キューバの参加を一時は拒みました。

キャーバはアマチュア野球の最高峰、このアメリカの対応は大会価値を大きく下げるものでした。

なんだかんだもめた挙句、売り上げ分配金の対処方法で合意し、参加することにはなりました。

 

しかし、アメリカのしでかしたことはこれだけではありません。

 

投手の投球数の制限も、アメリカメジャーリーグ機構の事情だけで決められたものでした。

詰まる所、この大会の影響がペナントに出ては困るということ。

しかし、野球において投球制限など前代未聞。もちろん真剣勝負にそんなことがあってはその勝ち負けの意味合いが濁るというものです。

もちろん、年俸が年々上昇していくアメリカにとって、選手のケガは大きな痛手であることは事実です。

しかし、このルールとキューバへの対応は、この大会がアメリカ主導で行われてしまっている事実を露呈しているとも言えました。

 

2、日本にとっての今大会

 

日本はアジアでは一番野球の歴史が長いです。

およそ70年の歴史があります。これはアメリカに追いつけ追い越せをしてきた歴史であるとも言えます。

しかし、日米野球という親善試合はあってもプロとプロの真剣勝負は今までなかなか叶いませんでした。(もちろん日米野球はみんな真剣になっているとは言いますけどね)

 

その日本にとって、アメリカとの真剣勝負は夢ともいえるものでした。

 

だからこそ今回の戦いを公平にやりたかったと言えます。

 

しかしアメリカ主導で行われてしまっている現状に日本は最後の最後まで参加に対して渋い対応をしていました。

それでもオリンピックで野球、ソフトボールなどの競技がなくなった事実は、日本が参加に対して義務意識を持たせるには大きな出来事でした。

日本はそれまで、野球ではアジア最強の名を欲しいままにしていましたが、韓国戦連敗は今後日本野球に大きな影響を与えるでしょう。

それも、少しメジャーナイズされて精神的な部分を忘れていた日本野球にとてもいい刺激があると僕は思います。

もちろん悔しいですが!!

 

それと同時に、サッカー人気に押されていたプロ野球人気を根底から立て直すいいきっかけにもなると思います。

僕も阪神藤川が、アメリカ最高年俸男A・ロドリゲスに向かってまとまらないコントロールの中で必死に精一杯のストレートを投げる姿は、久々に震えるものを感じました。

あれは、ペナントレースではなかなか感じられないものだと思います。

 

3、問題のアメリカ戦のタッチアップ判定

 

さて、知っている人も多いと思いますが、あの判定について。

実は僕はこの判定に関して、単純にあってはいけないという認識の他に、もう一つ違う認識を持っています。

簡単に言えば、あんな判定があったからこそ負けてはいけない試合だったということです。

日本はアメリカに対して、おそらく「勝たなくてはいけない」という認識では戦っていませんでした。

アメリカは憧れの相手、接戦を演じれれば誇りは守れるという認識であったと言えます。

しかも完璧なアウェイ。

それも図ったかのようにアメリカが裏の攻撃(野球において接戦や延長という状況は裏の攻撃チームが有利だといえます)

イチローはそんな日本人の意識こそ一番恐れてからか、メディアの前で勝たなくてはいけないといったようなコメントを繰り返します。

それほど、日本人選手にとってメジャーというのは憧れの存在だと言うことです。

 

しかし、あのプレーによって、日本は負けられない試合になりました。あの屈辱的な判定に対して、真っ向から批判を展開するためには負けてはいけなかった。

 

仮に負けたのはしょうがないとして、雪辱を果たすには後の2戦は負けてはいけなかった。

韓国戦は、1次リーグでの敗戦に対する雪辱戦であると同時に、アメリカ野球に対しての雪辱戦でもあったのです。

結果は惜敗ではありましたが、気持ちでの気負い。つまり精神的に弱い面をさらしてしまったのは事実です。

確かに韓国は強いですが、今大会はただ強いチームが勝つ大会ではないです。

アメリカも負けていますが、韓国との力の差があるとは考えにくいです。

あるとすれば精神的な差大会に対する姿勢の違い。

これは後を引きずると思います。

 

 

ただ判定のことも少し・・・・。

 

あの審判がしてしまった失敗は、一度下した判定を覆してしまったこと。

アメリカとして考えれば、開催国が次回開催に向けて公正をきす大会にするには、ただですらアメリカ主導で行われているというレッテルを払拭するためには、判定だけは公正に行われるべきであった。

どの競技も、ビデオ判定という機能でもないかぎり、一度下した判定は覆ってはならないという基本があります。

ましてや微妙な判定、タッチアップのような例は絶対に覆ってはならない。

仮にタッチアップが早かったとしても、一度セーフにしてしまったらセーフ。

 

僕は開催国として、勝負を捨ててでもあそこはセーフのほうが良かったと考えています。

 

アメリカはあの判定によって、勝負に勝った変わりに野球大国としての誇りを失ったと言えると思います。

アメリカは次の日の試合で、韓国に大敗を喫しました。

少なからず、この判定によっての、自国他国含めた情報の嵐は選手たちに影響を与えたと思います。

あの判定によって失ったものは、この大会の行方を左右するものになるかもしれません。

 

4、っうことで総括を・・

 

なんだかんだケチがついてしまった大会ではありますが、まだ終わっていません。

仮に日本が準決勝に進めないとしても、次回開催は2009年にまたやってきます。

きっといろいろルール改正など行われるでしょうね。

この大会がW杯のような価値ある大会になることをまず一番に望むところですが、それと同時に今大会の雪辱は必ず果たして欲しいですね☆

そのころにはイチローもかなりのベテラン、選手もまた少し変わってくるとは思いますが・・・。

にしても広島の選手の活躍があまりにないのが寂しいです(笑)

今回はほんとに長い文になってしまってごめんなさい・・・

野球バカでした☆

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